to PATIENTS ON
難易度1、緊張度1
患者さんの意識が一番高い「最初」にフロスを通します。びっしりついた汚れ見せ、ニオイを嗅いでもらいましょう。グッと興味が湧き、「今何使ったんですか?」と質問が出てきます。
※目の上にタオルをかけている場合は、鼻の近くにフロスを持っていきましょう。
普段からしっかりセルフケアに取り組んでいる方には、染め出し→自身のブラッシング→フロスという順で実施します。ブラッシングで一見キレイになっていても、歯ぐきの中に汚れが詰まっていることがわかるので、フロスへの関心が高まります。
一方で、毎日の歯磨きが一回以下のようなセルフケアへの意識が低い方には、まず歯ぐきへの意識を高めることから始めましょう。歯ブラシの代わりとしてワンタフトブラシを紹介する、奥歯だけ毎日フロスをするよう伝えるなど、負担の少ない方法から提案していきます。
次の来院時に必ず「フロスしていますか?」と確認。
「しました」という方には前回よりキレイになっている部分を褒めて、
モチベーションアップにつなげましょう。
「できませんでした」という方にはできなかった理由をお聞きし、再度動機づけ&できる範囲の提案を。カレンダーにフロスができた日をチェックしてもらい、来院時に持ってきてもらうもGOOD!
北海道 橘 めぐみさん
まずは右側に歯間ブラシ、左側にフロアフロスを通してもらいます。肉眼では大差ないように見えましたが、歯垢染色をすると差が歴然! 歯間ブラシを通した右側のほうが歯垢が多く残っていました。「歯間ブラシさえ通せばいい」と思っていた方でしたが、その差にとても驚き、意識も変わったようです。
「私はむし歯にならない、歯は丈夫」と自信を持っている方は多くいます。フロスを通して出血しても、“器具が適切じゃないから”と勘違いする場合が多いようです。そんなときは「出血=歯周組織が弱っている」「痛みはなくても歯周病予備軍の可能性がある」ことを丁寧に説明しています。
なかにはすんなり納得してくれない方もいますが、ボロボロになってしまう前に耳を傾けてもらい、フロスの必要性に気づいてもらいたい。こうした根拠のない自信や考えで武装してしまっている患者さんと戦うのが毎日のやりがいです!
東京都 村上 淑子さん
医院の看板とお知らせコーナーにグッペリ情報を掲示しました。
「歯周病予防や健康のこと、もっとたくさんの人に伝えていかなくちゃ!」。そう思って、多くの人の目の届く場所でアピールしています。こうすると、提案したときに「見ました! 待合室に貼ってありますよね」と患者さんが興味を持って聞いてくれるんですよ。
今後もいろいろな形で情報を発信して、患者さんが歯周病について知るきっかけをつくっていきます!