Vol.1
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グッペリが誕生したときからプロジェクトに参加している渡邊陽子さん。イベントによく来てくださる渡邊さんですが、メインの活動は親戚が集まったときや美容院で髪を切ってもらっているときなど日常での一コマ。歯の話題が出たら、歯周病について話し始めるといいます。彼女はどんな想いを持って活動しているのか、詳しく伺いました。
以前から、地元の友達や家族には歯の話をしていました。みんな私が歯科衛生士ということを知っているので、「親知らずって抜いたほうがいい?」とか聞いてくるんですよ。そこから普段のお口のケアの話をして、フロスにつなげたりしていましたね。
だからGoodbyePerioプロジェクトに参加したときも、最初はあまり深く考えてなかったんです。もともと周りの人に歯の話はしていたし、その延長というか……。
でも、入ってよかったなと思うことはたくさんあります。いろんなメンバーと出会って「こんな提案方法があったんだ」と勉強できたり、 私の提案を聞いた人が行動に移してくれたり。歯科衛生士としてもそうですが、一人の人間として「存在してよかったな」というやりがいがあります。
印象に残っているのは、友達の誕生日会に行ったときのこと。サプライズでケーキを用意していたのですが、いざケーキを渡そうと彼女の義理のお母さんに「冷蔵庫開けていいですか」と話しかけたら、会話の流れで「あなた、歯科衛生士なのよね?」と聞いてくださったんです。そこから「そうなんですよ。お母さんちゃんとフロスやっていますか?」ってその場でiPhoneを取り出して、グッペリメンバー専用の提案ツールを使って。「歯ぐきの中ってこんなに菌がいるんですよ」と説明してしまいました。2階ではワーワー誕生日会やっているのに(笑)。でもグッペリって本当にどこでも気軽にできちゃうなって改めて実感しましたね。いい思い出です。
今は、家事と慣れない育児をしなければいけないので忙しといえば忙しいんですが、グッペリは特に大変じゃないです。この時間にやらなきゃいけないとか、誰に言わなきゃいけないとかないじゃないですか。友達とご飯を食べているとき、美容院で髪を切ってもらっているとき、タクシーに乗っているとき……。その場で歯の話題が出たら話すだけ。準備するに越したことはないけど、「歯ぐきケアの大切さを伝えたい!」って気持ちがあればあとはなんとかなりますから(笑)。「家事や育児と両立しなきゃ」みたいな焦りは全然ないです。
今気になっているのは野菜を届けてくれる宅配のお兄さん。ちょっと口が汚いんですよ。いつか歯周病の話をしてやろうと思っています。そう考えると、グッペリはもう生活の一部なのかもしれません。何かしていても常に頭の片隅にありますから。これからも気軽にやっていこうと思います。