インタビュー

Vol.2

“フロスがあたり前”の社会になるまで、伝え続けたい

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東海メンバー 岩崎 るいさん

「鍼灸院での活動を終えた帰り、車の中で涙があふれてきました。やりきった感と、スタッフの方々の言葉がうれしくて」
目を潤ませながらそう話してくれた、歯科衛生士の岩崎るいさん。4年前に GOODbye Perio プロジェクトに参加し、現在は歯科医院で働きながら活動に励んでいます。“グッペリ活動が自分の居場所”と断言できるのは、なぜでしょうか?

歯科衛生士である意味を見つめ直しました

歯科衛生士になって間もない頃、あるセミナーでこう問いかけられたことがあります。「あなたは何のために働いていますか?」その質問にハッとさせられました。正直、そのときの私は生業のためだけに働いていたようなもの。仕事するのは、趣味のスノーボードの資金稼ぎくらいに思っていました。でも改めて問われると、このままでいいのかなと疑問を感じ始めて。

歯科衛生士として働くことの目的って、いろいろありますよね。自分のスキルアップだったり、患者さんのためだったり、社会貢献だったり……。自分自身もせっかくこの世に生まれて歯科衛生士という職業を選んだからには、生活や娯楽のためだけに働くというのはちょっと違うなと考えるようになりました。それからは頭の片隅に置いておくことにしたんです。歯科衛生士として社会のためにできることがあったら、加わってみよう。どんな形でもいいから、自分の資格を活かしていこうって。

身近なところに、心強いサポーターが!

だからこそ、グッペリを知ったときは「やるべきことはこれだ!」と感じましたね。自分もメンバーの一員として歯周病予防を広めていきたいと、参加を決めました。ただ、熱意を持って臨んだものの、活動を進めていくうえでは大きな壁も感じます。日本では、まだまだ予防という考え方自体が知られていないんですよね。歯周病予防に関しても「フロスって何?」「歯ブラシじゃダメなの?」。そういう認識の人は、私のまわりにもたくさんいます。実際にグッペリ活動のオファーを地元の企業や学校にしても、関心を持ってもらえないことが多くて。現状を自分が変えられるのか、不安に感じていました。

だからこそ、切田さんがグッペリ活動に関心を持ってくれてすごくうれしかったです。活動に込める想いを話すと「素晴らしいですね」と共感してくださったうえ、鍼灸院でやることまですすめてくれた。受け止めてもらえたことと、身近な人が自分の頑張りに目を向けてくれたことがすごく心強かったです。不安だった気持ちを、もう一度立て直すことができました。

やっていることは間違いじゃない
確信が持てました

鍼灸院でのグッペリ活動は、かなり緊張しました。実は自分で企画したのはそのときが初めて。責任の大きさが全然違い、プレッシャーで食事も喉を通りませんでしたね。でも、ようやく掴んだチャンス。切田さんの想いに応えるためにも絶対に成功させたくて、何度も練習を重ねたんです。本番が無事に終わったときは、やりきった感がこみ上げてきました。そのうえ、スタッフのみなさんから温かい言葉をいただいて感動!
「岩崎さんと出会わなければ、フロスなんて知らなかった」
「定期健診に行ってみようと思います」
そういった声を聞いて、確信が持てましたね。私がやっていることは間違いじゃない。これからも伝えていくべきだって。そして、自分という人間はこういう形で世の中に貢献できるんだと実感したんです。あの感覚は、お金には変えられないものでした。

求めてくれる人がいるとわかったからには、今はどんなことがあってもフロスを広めようと思っています。すべての人に受け入れてもらえるわけではありませんが、続けるのをやめてしまったら結果にもつながりません。この活動だけは、歯科衛生士としてずっと継続していくつもりです。

岩崎るいさんを占めるモノ

  • ■家事
    旦那さんと協力しながらやってます
  • ■睡眠
    寝ることが元気に働けるモト
  • ■DH
    メインテナンスや後輩の育成を頑張ってます
  • ■グッペリ
    グッペリLineが活発なので(笑)
    メンバーの活動のお手伝いや自分の企画のことを話しています
  • ■趣味
    スノボをやりたい!(笑)

患者さんインタビュー
歯科衛生士さんのプロ意識って、
素晴らしいですね!

コンサルティング会社代表 
切田 千賀子さん(愛知県)

岩崎さんとは長いお付き合い。かれこれ10年間もメインテナンスでお世話になっています。プロ意識が高く一生懸命な彼女に出会ってからは、歯科衛生士のイメージが変わりました。正直私たちの世代では、先生の助手さんっていう感覚だったんです。でも今はお口を守ってくれるかけがえのない存在だと思っています。そんな岩崎さんがグッペリ活動というものをやっていると知って、驚きましたね。休日を使ってまで、なんて熱心なんだろうって。こんなに頑張って取り組まれている姿を少しでも多くの人に知ってもらうお手伝いができたらと思い、「クライアント先の鍼灸院でもぜひ」とお願いしたんです。

実際に歯周病の講義をやってもらうことで、鍼灸師の方々にもすごくいい刺激になりました。あれからフロスを頑張ったり、メインテナンスに通うようになったり。そして、同様に人々の健康のために幅広く活躍する女性がいる。その姿に感銘を受け、患者様向けセミナーも立ち上げました。プロ意識を持っていろいろな場で資格を活かすって素晴らしいことですね。お口のことだけじゃなく、働く女性としても大事なことを教えてくれた岩崎さん。これからも応援しています!

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