Vol.6
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2017年の九州デンタルショーでGoodbye Perioプロジェクトの存在を知った仲野藍子さん。メンバーになってまだ日は浅いですが、すでに歯科衛生士学校や親子向けのイベントなどいくつもの活動に参加しています。そんな意欲的な仲野さんですが、実はメンバー登録する前は少し不安もあったのだとか。彼女が一歩踏み出して活動に参加できたのは、どんなきっかけがあったのでしょうか?
“歯周病罹患率を下げる活動をしている”。九州デンタルショーでそう聞いて興味が湧きました。長年歯周病専門の医院に勤めているので、予防法を広められるなら参加したかったんです。
ただ、少し不安もありました。実は他にもいくつか「歯周病を撲滅させる!」というボランティア団体を知っていたのですが、どれも長続きしていないと聞いたことがあったんですよ。グッペリに対しても「フロスを売りたいだけなんじゃないか?」とか「カタチだけのプロジェクトかもしれない」と少し不安でしたね。
そこで、とりあえず家に帰ってからホームページを見ることに。すると、すごく惹かれることが書かれていました。“歯周病予防を伝えるべきなのは、歯科医院に来る患者さんだけではありません”“予防のプロフェッショナルが外に出て、フロスの必要性を伝えるべきです”。読みながら「そうだよなぁ」って何度も共感しました。それに、ホームページがピンク色で可愛らしいのもよかった。歯科衛生士が好きそうなものを意識してつくってくれたんだろうなってわかったんですよ。全体を通して歯周病のことも歯科衛生士のことも真剣に考えているのが伝わってきて安心できたんです。それからメンバーに登録して、活動にも参加するようになりました。
実際に活動してみて、よりみなさんの真剣さを感じています。
たとえば親子向けのイベントに参加したときのこと。私は普段お子さんを診る機会が少なく、心のどこかで「フロスはある程度大人になってから始めればいい」と思っていました。それに大人の患者さんであってもフロスが難しそうな方には導入として歯間ブラシを提案していた。でもメンバーはちがうんですよ。みなさんお子さんにもしっかりフロスのやり方を教えるんです! 「こんな小さい子にも!?」って驚きましたけど、考えてみたらあたり前のこと。本当に歯周病を予防しようと思ったら「小さいから」「難しそうだから」なんて関係ないんですよね。歯肉縁下をケアするためにフロスを教えていかなくちゃいけなかった。それができているメンバーはやっぱり本気で歯周病予防取り組んでいるんだなと実感しました。それからは医院でもしっかり提案しています。
一般の方に歯周病のお話をするのはやりがいがありますし、意識の高いメンバーさんと意見を交換することでモチベーションも上がります。最初は躊躇していたけど、メンバーになって本当によかったです。今はどんどん活動していきたいし、まずは身近な人から声をかけていこうと思います。
去年福岡の歯科衛生士学校でグッペリ特別授業の講師を行なった仲野さん。「今度は自分の母校に声をかけたい」と目標を語ってくれました。